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【仲介手数料0円】の代償とは?

【仲介手数料0円】と広告をうちお客さんを集客している仲介業者をたくさん見る。もちろん、僕が仲のいい業者もやっているところがある。インターネットの普及による事も大きいと思うのだが、大きなお金が動く不動産の売買では自然と大手仲介業者に購入する時も売却する時も行くようになり、昔ながらの街場の不動産会社には行かなくなった人も多く、厳しい状況の中での苦肉の策で始めた所も多いのだろう。

この【仲介手数料0円】ってどんなふうにしているのだろうか?って疑問もあるどろうから説明すると、基本は売り主が不動産業者の場合には不動産業者から仲介手数料が出て、購入者から手数料は取らないというものである。売り主が業者でないものは紹介しないか、手数料が出ないものを購入者が気に入った場合1.5%をもらうという具合である。

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俺たち売り主である不動産業者は常に弱い立場だ(笑)

大手不動産仲介業者は、基本的にキッチリ3%を取るから、中には大手不動産仲介会社で紹介してもらって気にいった不動産を【仲介手数料0円】の業者に持ち込んで手数料分を浮かしているズルいエンドユーザーもいる。

まぁ、俺にしてみれば仲介って仕事は集客さえできればオイシい商売である。リスクなくして大きな手数料を手にできるからである。大きなお金を借りて物件を購入することもなく、引き渡したあとも責任を追うことも売り主と違いないからだ。

まぁ、向こう10年もすればほとんどが無くなるだろうと予想される業種でもあるが、その生き残りをかけて最近流行っているのが【仲介手数料0円】というわけだ。

ここで、面白い現象が現れてきたのでお話したい。

【仲介手数料0円】の業者に来てもお金は払わないのに、エンドユーザーである顧客は、普通の業者に来たかのように横柄な態度を取る。まるで、3%の手数料を払うお客のように態度もデカイ。仲介業者は契約をまとめるために売買価格の指値があれば売り主からも手数料を値引かれる可能性があるので、なんとか手数料をもらえるように交渉してくるのだ。

売り主である俺たちもなんとか在庫を掃かせたたいので、赤字にならない限りは契約するという流れになる。

そこで、【仲介手数料0円】に甘やかされたエンドユーザーは好き勝手な要望や希望・無理難題を投げかけてくる。ある程度までは我慢するが、この前ついにブチ切れた!次から次に投げかけてくる要望に全て断ったのだ。

これ以上の要求は仲介手数料で調整するように言ったりしたがとどまることを知らない。

そしてついに、「解約したい!」といってきたので「どうぞ!」といってやった。しかも手数料を返せといってきたので手付放棄してもらうといって、スッタモンダしたんですよね。それで残金日を超えたら違約になるので売買代金の10%を支払いしてもらいますと言ったら、結果的に手付放棄で決着がついたんです。

ここで【仲介手数料0円】の仲介業者へいらした際の代償ですが、売買契約を締結した時に一般媒介を結ぶのですが、ここに手数料は【0円】となってますが、自己都合で解約した際はキッチリ3%を支払ってくださいね。って書いてあるんですよね。

結果的に一番損したのは、手付金を放棄して【仲介手数料0円】のはずなのに自己都合で解約した為に支払う羽目になった3%の手数料でした。次に損したのは売り主で仲介手数料よりも少ない手付金で、2ヶ月も3ヶ月も引っ張られて挙げ句に解約になって嫌な気分になったのです。

そして、売り主からだけもらうはずだった3%の手数料が【仲介手数料0円】で約束した買主からもらうことになったが、一番、得したのは仲介業者だったんですよね。

【仲介手数料0円】の代償はきっと今後のユーザーの生活にもダメージがあるかもしれませんが、今回の事件は買主が起こした身から出た錆のようなもの。普通に契約していれば終わっていたはずのものが、くだらないこだわりや理想が引き起こした悲劇だったんですよね。

でも、仲介の仕事って羨ましい。
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プロフィール

AI爺

Author:AI爺
不動産の仕事を初めて30年になります。不動産のことなら賃貸から売買・任意売却から競売・事故物件・収益不動産まで取り扱ってきました。現在は東京都心を中心に不動産の仕入れと販売活動中の現役バイヤーです。
日々のバイヤー活動の中で一般の素人の人達でも使えたり応用できるようなテクニックはたくさんありますので、あなたの家を購入したり売却する時に参考にしてもらえたら嬉しいです。

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